新宿紀伊国屋書店に久々行ってきました。
かつてこの紀伊国屋ビルの最上階にあった広告代理店に勤めていたので新宿に来るとことあるごとによってしまう。
売り場も、中のテナントも変化してきていますが、それでも勝手知ったる場所なので、書籍を購入するときには、まず立ち寄ってしまう。
で、ビルの裏側の出入り口から一階のテナント街を眺めていると、見覚えのないちょっと異様な雰囲気のテナントを発見。
よくよく見たらそれは、外国人向けの日本を紹介するコーナーでした。
へえ、どんなものがあるんだろうと、思って店内を軽く見渡してみた。
広さは40平米ぐらいかな。
本屋というよりは、明るいお土産やか、カルチャー系の雑貨店みたいな雰囲気のかな。
日本に関して英語で書かれた解説本や、絵本、漫画本なんかもありました。
そして、奥の方に行ってみると、おっと、発見しました。
Bushido the soul of japan
2冊ありますね。
東京の外国人が集まる新宿の著名な書店、その外国人向けのコーナーに、日本人が英語で書いた、日本のある意味日本の独特の哲学に関する書籍がある。
前々から思っていたのが、どれほどの日本人がこの新渡戸稲造が著した「武士道」の原文が英語であったことを知っているのだろうか?
かつて自分が18歳で上京した際に、言葉の問題で様々な悩みをもっていたことを思い出す。
そして、新宿のこのビルの広告代理店で、さんざん青森県出身であることを揶揄される場面があった。
新渡戸稲造と記念館の問題が故郷十和田にあり、それを東京の在住の凡人の自分はどうしたものか、と思っていたけれど、なにか、この紀伊国屋書店の武士道発見にヒントがあるような気がする。
そういえば、新渡戸稲造の十和田市太素塚における最後の講演を聞いた方によると、晩年の新渡戸稲造氏の講演口調は、しっかりとした南部弁であったそうだ。
南部弁を話す新渡戸稲造は、英語で武士道を書いた。
世界を席巻した東洋の格闘家でありアーティストであるブルース リーだが、彼の卓越した身体機能と技と哲学が未だに多くの世界中の格闘家に影響を与えている。
さらに、彼が計り知れない影響力を世界にもたらしたのは、映像であり、彼の話す、英語、にあったとぼくは考える。
彼の遺作となる「死亡的遊戯」の格闘シーンの中に、ある種象徴的なセリフがある。
ヌンチャクの達人と相対したときには、ブルースリーは、一言質問する。
Do you speak any English?
すると、相手の格闘家は答える。
Off course, I speak English.
「本気なら、英語で話そうぜ’」
紀伊国屋書店に並ぶ新渡戸稲造著のbushido the soul of Japan。その書籍の存在そのものが問いかけている気がした。
東洋、日本、香港、青森。
ローカルの問題は、グローバルの視野で考えるべきかもしれない。
そういえば、武士道を英語版、というか原著、読んだことなかった。
「本気なら、英語で読もうぜ」
一応、英文科卒業なんで、、、、、
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