本日2020年10月18日日曜日、思いもよらぬことで、久々の自分らしい東京小旅行をしてしまいました。
小旅行とはいっても、まあ、半日、たまたまの事情が重なってのことなんですが、これが意外に私の東京を好きになる原点を回想させるものとなりました。
この数年、インバウンド観光客がふえたり、コロナだったり、やったらうるせーだけの都会・東京と思っていましたが、久々、ちょいと楽しめました。
出発は西荻窪。結局、ぐるりと西東京を電車とバスでまわるバスとなりました。
朝、目が覚めて、今日はいろいろ書き溜める仕事しようか、外出しようかっていろいろ考えて、いきなり外出することにしました。
目指すは新宿!
最近、新宿行っていないし、平日ならば通勤列車で混んでるけど今日は日曜日、よっしゃぁ!
といいながら、実は、きちんと目的があった。
自動車免許更新に行く必要があり、日曜日は人が少なそうでいいだろう!ってことで! 免許更新センターの新宿都庁へ向かう!
ともあれ、自宅から西荻窪まで徒歩10数分。
それからJR西荻窪乗車して、荻窪駅で降りて、地下鉄丸ノ内線の荻窪へ。
本来ならばそのままJRの新宿駅まで行き、そこから徒歩で都庁まで数分で行けるのだが、地下鉄駅の西新宿で下車して、ちょっと違った風景を見てみたかった。
というわけで、地下鉄丸の内線の荻窪駅へ。
なーーんか不思議と、地下鉄ってレトロな雰囲気なんですよね。
上京してから、駅も車両もリニューアルされているのですが、やはり何故かひと昔、ふた昔古いような風情を醸し出す。
1980年代サラリーマン1年生、丸ノ内線荻窪駅の思い出
丸の内線というと、かつてサラリーマン一年生時代人にセミナーのプランナーやっていて、丸の内の大きな商社の法務関係の偉い方と折衝したりして、銀座あたりで飲んで、荻窪へ一緒に電車乗って、荻窪のご自宅でまた飲まされたのを思い出してしまう。これがことあるごとに。
その時に、彼の家にはグランドピアノがあって、猫がいた。彼は酔っぱらってピアノを弾くのだが実にへたくそで、また猫が寄ってくると、
「この猫はエメラルドの目をしている」
😻
と自慢げに私に顔を突き出すように見せてきたのだが、あまりかわいいとは思わなかったのを覚えている。余談です。余談ばかりがでてくる、丸の内線荻窪駅です。
丸ノ内線にのって、西東京駅に着く。すぐに地上に出ようとは思ったのですが、普段の平日は通期者でごったがえしているはずなのだが、日曜日の今日は誰もいない。そんな地下道を歩いてみようと、標識にしたがって歩いてみた。人がいない。
上京したばかりの頃は、こんな駅はもちろんなかった。新宿の西口は、住友ビルと、NSビル、野村ビルとか、あといくつか。ほか、みんな空き地だったもんね。
その前にあった淀川浄水の痕跡はほとんどなくなっていたけど、当時の西口は、ちょっとばかり「荒野」な感じが面白かった。
確か甲斐バンドとかが、大きな更地で大きなロックイベントやったり、唐十郎の赤テントとかの劇団が野外劇をやったりしていましたね。
そう、1980年代前半の新宿西口は、開拓地、って感じでしたね。
ともあれ、地下道を歩く歩く。
人がいない。
なんかゾクゾクするんだよね。
そして、新宿都庁第2庁舎へ!
自動車免許更新センターを目指すのだ!
が!!
人が全然いない!
と思い、
今更ながら、免許更新センターのサイトをスマホでググると!
新宿免許更新センターは、日曜日はお休みでした~!!!!
というわけで、どうしようかと考えました。
一つには、もう帰るか?
しかし、せっかく外に出たのに、帰るなんて!
けれど、さほど天気もよくもないけれど、
しかして、そもそも、休日に新宿とか、そこらへんに出かけることも少ないし!
といろいろ考えて、では、どこで運転免許の更新ができるのか、
と再度調べてみると、
一番近くが、府中自動車免許試験場、でした。
そういえば、確か20代の学生かサラリーマンなりたての頃、
府中の試験場に行ったのを思い出した。
あれは、確か、多磨霊園のお墓のあたりをバスで通り過ぎて行ったはず。
というのを思い出した。
じゃあ、なかなかそんな多磨霊園に行くこともないだろう、と思い、ちょっとした東京観光のつもりで行ってみようじゃないか、と決意して、すぐさま、西新宿の東京都庁からJR新宿まで歩いた。
そして、京王電鉄の急行京王八王子行きへ乗り込んだ。
途中、調布駅で各駅に乗り換えた。
で、まず降り立ったのが多磨霊園駅。
駅から地上に降り立つと、
空が広い!
この雰囲気懐かしい。
18歳で上京してきて、20歳になって吉祥寺、武蔵野方面へ住むようになった。
特に、大学に通学するための京王線に乗り込むと、自分の田舎の青森県十和田市よりも、空が広く、畑が広がっている風景を見て、これが本当に東京なのか?と訝ったりもした。
花の東京は、都心から特急電車で20分も走れば、牧歌的な田園地帯になっていた。
この駅の佇まい。
もはや、我が故郷の青森県にもなかなか見ることのできないローカルな駅だね。
駅前から、とぼとぼ歩いて、バス停を探す。
やはり、空が広い。
なんか、地に足がついている、って感じで地面を見てしまう。
府中自動車免許試験を経由するバスに乗り込む。
なんか、東京にいる、というよりは、自分的には、故郷青森県十和田市へ向かう途中、昔の十和田観光電鉄に乗り込む途中、あるいは現在では新幹線の七戸十和田から十和田へというような気分になる。
懐かしいというか、懐かしくても自分の故郷には実家はあっても、空き家になっているし、というちょっと微妙な空虚感と安堵感が入り混じったりして。さ。
ローカルな駅をあとにして。
バスの窓からは、多磨霊園の墓碑が見えてくる。
で、なんだか、不思議と、落ち着くんだよね。
若いころにはこんな感覚はなかった。
多磨霊園をバスで
おそらく30年ぶりぐらいかな〜
若い頃は全然何にも感じなかったけど、
今は清々しい。
墓所が好きなお年頃となりましたか。
ほうじ茶に団子、ほしぃ〜
で、府中自動車免許試験場へ入り、まどからの霊園の風景を眺める。
この雰囲気。
やはり、新宿の免許更新センターとは違うね~。
昔の教習場の延長のような感じ。
で、講習30分+ちょっとした手続きで運転免許の更新が終わって、外へ。
わーー、空が広い。
やっぱり東京じゃないみたいだ。
ちょっと、2年ほど前に1年半ほど仕事で住んでいた山形の街を思い出すね。
風も、爽やか。
樹木の間から、見えづらいけど、やはり墓碑がたくさん見えてきます。
それから、また、バスへ乗る。
こんどは自動車免許試験場前から、JR中央線武蔵小金井駅へ向かう。
しばらく割合狭い小金井街道をバスが走ると、
うわーーー、見えてきた。
武蔵小金井駅。
それが、やっぱり広い!
そして、雲のアレンジがみょうにいい感じの模様になっている。
昨年末に山形から帰ってきてから、武蔵境駅から東小金井まで歩いたけど、武蔵小金井はまたその先。
中央線は、東京駅発で、新宿経緯、そして、山梨方面へ向かうんだよね。
仕事で山梨の石和に行ったけど、山梨の食文化と我が故郷十和田市がある岩手から青森県の太平洋側につながる南部地方って、山梨の文化がつながっているんだね。
ほうとうとかの粉の食文化とか、せんべい汁とか、ですね。なもんで、風景的にも何か血が通った感じがある。平等川、笛吹川、何か、青森県南部地方でいえば、奥入瀬川、そして人工河川の稲生川だね。
余談になるけど、通り過ぎた多磨霊園には、青森県十和田市の太素塚にもある新渡戸稲造の墓があるんだよね。時間の余裕があれば、また行ってもみたい。
それにしても、
うれしい驚きが、
武蔵小金井駅の南側の商業スペースがとっても素敵な空間になっていたことだ。
すっごい開放的で、高層マンションも、いい風を吹かせている。
前はもっとごちゃごちゃ、だったんだけど、それがそれでよかったんだけど、
おしゃれな商業ビルが建っていた。
とはいっても、それなりに、年月は経っているのだけど。
武蔵野の面白さってのが、時代と空間がワープする感覚
僕はそれを「武蔵野ワープ現象」と20代に呼んでいた。
中央線の面白さってのは、東京から、新宿、中野、吉祥寺、三鷹、その都市圏の商業的なキーポイントを通過する際に、それぞれに、ちょっとした時系列的なワープ感がおもしろい、と上京したての頃から思っていた。
東京の赤煉瓦と丸ビル(当時はアンティークなビルだった)、そこから、新宿へ向けて、サイキック(サイコ=メンタリズム=精神的)、なんというか、後に言い換えよう。ちょっとデザイン的にヨーロッパ的であったり、オリエンタリズムであったりして、そっから、ぐーーーっと三鷹を越えると、次代が大正、江戸へ戻るようなワープ感があった。
そして、今、やはり、これだけ開放的な建築物に塗り替えられても、やはり、武蔵野が山梨へ抜ける風の感覚が、時間や距離を一気にすり抜ける、ちょっとしたSF感覚のスピード感が、やはり中央線にはあると僕は思う。
てなことを思ったりして駅の近くの過度の小さなビルに、思い出が。
そうそう、この法律事務所。
約10年前、ある事件があって、相談しにわざわざ訪ねてきたなぁ。
結局、提示された顧問料を払いきる見込みがないので、自分で対処して、半分上手くいったが、体力的に自滅した。あの日々。
オレ、バカだったけど、頑張ったよ!
と、今、誉めてやろう、新しい風を吹かせる武蔵小金井にて!
絶好調に気分がいいのだ。
ここでカバンからiPhoneとヘッドセットを取り出し、耳に当て、聴きたかった音楽を聴く!
【武蔵のワープミュージック】1曲目がこれだ!
PRINCEの「GOLD ゴールド」
そして、
【武蔵のワープミュージック】2曲目!
マイルス・デヴィスのTime after Time
空が呼んでるよ。
めちゃくちゃ気分良かった。
旅に出たくなる。
※記事は書き足します
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