何気なく本棚にある一冊の本を抜き出して、ちょうどめくったページにこんなことが書いてあった。
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あなたが生まれたときから庶民の息子で、父親は平凡な男で、高卒か普通の大学で、会社も無名の企業で、何の才能もなく、お金もわずかしかないとする。
そんなあなたとは逆に、生まれた時から裕福で、進学校に進み、一流の大学を出て、大手の企業に入り、貯金は一億円ある男がいる以上、あなたは社会的に負けていることになる。
彼らは闘わずして勝ち、我々は、闘いながら負けている。
それに劣等感を持ってはいけない。
何度も言うが、勝ち続けている男は負けるのだ。己に負けるのである。
そして、我々は、己に勝つ術を覚え、長いトンネルから抜け出すのである。
自力で、そのボロボロの体で。
「一流の男をつくる才能と信念の磨き方」里中李正著 三笠書房より
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あくまで自力なのだ。
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