「なべっこだんご」と「あずきバット」について

[`yahoo` not found]
[`livedoor` not found]
このエントリーを Google ブックマーク に追加
LINEで送る

出典:あおもりネット

出典:あおもりネット

フェイスブックを見ていたら2012年に、さらに遡る2000年頃のブログ記事をアップしていたのを見たのですが、妙に初々しいですね。

私の生まれ故郷の青森県十和田市から岩手にかけてつながる南部料理の「なべっこだんご」と「あずきバット」について書かれていました。

今時は、ネットが発達したので、様々な料理やレシピを見ることができるのですが、2000年頃は、ローカルな話題が新鮮だった。

 

———————————

また10年以上前の文章を見つけたのアップ。

2000前後、オレは3K食物を研究しようと、仲間たちといろいろやりはじめていたんだなぁ。

3K食物→(一見)臭い、汚い、気持ち悪い→つまりはおおよその発酵食物のことですね。

下記の文章は、あまりカンケーないですが……。

————————————————

in the nabbeko dango イン・ザ・なべっこだんご

ぼくの生まれた東北・青森県は
太平洋側のオノのカタチをした下北半島を含んだ南部、
それと日本海側の津軽、
この二つに文化が分かれている。
ぼくはその南部地方に生まれた。
この両者は物凄い確執を持っていて、
その背景には、かつて南部藩にいた津軽為信という人の
謀反による津軽藩設立があった。
青森県政は、
この津軽の人々に牛耳られているといってもいい。
細かい話は後々として。。。

我々南部の人々には、甘党が多いみたいだ。

農家の親戚の家に遊びに行ったら、
久々に地域に伝わる伝統食をご馳走になった。
お汁粉に、米の粉で作ったでべそみたいなもちを入れたもので、
われわれは「なべっこだんご」という。
超甘党のぼくの母親も、これが大好きで、
ものすごくでっかいなべに
とてつもない量のなべっこだんごを作ったものだ。
一度これが仕込まれると、
ほぼ一週間なべっこだんご三昧になるのだった。
(母親は何でも大量に作った)

このなべっこだんごの他に、
すごい料理がある。
さきほどのおしるこに、今度はうどん、あるいはきし麺を入れるのだ。
この料理の名前が“アズキバット”。
特に岩手県の二戸あたりが盛んらしく、
ちょっと人が集まるとこれを作ってご馳走するらしい。

あと、ぶっ掛けでは、
あったかいご飯に、砂糖ときなこをまぶしたもの。
これには名前がないが、
まあ言ってみれば“きな粉メシ”とでもいうのだろうか。

思えば、小さい時にはすごい取り合わせで
ご飯を食べていた。

ごはん+バター(なるほど)
ごはん+あずきかぼちゃ(へえ)
ごはん+牛乳(え)
ごはん+ぶどうジュース(うわっ)
ごはん+ファンタ(ゾゾッ)
ごはん+コーラ(ケーー)

その他類推されるのが、キリンレモン、サイダー等など。

こんなものを
子どもの頃は、喜んで食べていたものだが、
なべっこだんごはともかく、
きな粉メシ、その他のぶっ掛けご飯は、
今では、とてもいただけない。

ただお分かりのように、出てくる取り合わせあるいはトッピング類は
その時代の新しい味覚商品だったわけです。
それがご飯にかけたらどんな味になるだろうという
探究心が新しいレシピを作ったのだと思う。

考えてみたら、さまざまな食物・レシピ・加工食品は
人類の文化の生成過程で、
誰かが味覚トライした産物なのですな。

一番最初に、なまこを食べた人は、
どんな期待をもっていたのだろうか。
ホヤは、ウニは、クサヤは、納豆は?

今、イタリアンで人気のイカ墨は、
六ヶ所村でも結構古くから食されていたらしい。
南部は、ローマに通ずる。
どうだ!

単にゲテモノというなかれ。
そこに人間のふるさとがある。

なべっこだんご、ちょろいぜ。

しかして、やはり、
ふるさとは遠きにありて、思うもの。

だよね。

2000.5.4.

————————————————-

近年よく思っていたのですが、私の故郷も随分と臭いをなくしたもんです。

昔は、十和田市も市街をはずれるとすぐに田畑でね。女の子とイチャって、歩いていると急に馬糞の山に遭遇して、風が吹くと、ブハーッっと匂ってくるわけですよ。

で、道端にヤギがつながれていたりして草食ってる。一緒にいる女の子が、

「あ、ヤギさんだ~」

とか少女漫画のように言うと、そのヤギ、急にボトボトとウンコしたりとかですね。

いやはや、そういうときは、

「絶対、この街出てやる~~!」

と心に誓ったりしましたが。

人はそうやってつまらない理由で移動して、帰る術をなくしたりするもんなのかもね。

ヤギ!出て来いこのやろ!ウンコなら、負けね~!(なんとなく)

タイトルとURLをコピーしました