「対訳 ホイットマン詩集」木島 始編 岩波文庫より

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【今日の読書日記】
To you
Stranger, if you passing me and desire to speak to me, why should you not speak to me?
And why should I not speak to you?
きみに
見知らぬ人よ、もし通りすがりにきみがわたしに会って、
  わたしに話しかけたいのなら、どうしてきみがわたしに話しかけてはいけないのだ?
そして、どうしてわたしがきみに話しかけてはいけないのだ?
以上
「対訳 ホイットマン詩集」木島 始編 岩波文庫より
この岩波文庫の詩集は、詩人の「あまお」が2003年あたり、私の誕生日プレゼントにくれたものだ。当時は、DJ&ライブbar Boxinglee’s cafeをやっていて、誕生日の日に、あまおが「leeさん、ホイットマン好きでしたよね」と言って、手渡してくれた。
(Leeさんとは、私の当時の呼び名であった)

何か照れ臭いような、嬉しいような、いや嬉しかった。

「あまお」は当時20代後半の一生懸命生きて働いて詩を書く若者だった。私の店では「青春ペテン詩の会」という詩の朗読を中心としたオープンマイクのオルガナイズをやってくれていた。
ホイットマンについては、20代後半、働きながら演劇にかかわっていた頃、テレビで放映された劇団 木冬社の「なぜか青春時代」(作 清水邦夫、演出:蜷川幸雄)のすさまじい時代を超えた青春の覚悟を放出する芝居に撃たれ、尚且つ劇中に引用されたホイットマンの詩「君へ~行きずりの見知らぬ人よ、ぼくがどんな熱い思いで君を見ているのか君は知るまい」の詩の咆哮(朗読と一言では終われない)に感動しまくってしまっていた。
それを後々、自分の店の詩人関係の方々に話したら、「あまお」がそれを気にしてくれた。

この「To you」は、ホイットマンの「草の葉」の中でもより長い詩作として表れているけれど、

ともあれこの、ホイットマンの「私がどんなに君を想っているのか、話したくてしかたないのか、君は知るまい。いや知らなくても、私は、君をいつも、いつも思っているのだ」
と、このやや暴力的な愛情、友情、想いが、強く強く、20代の私に響き、さらにこの詩作を交えた演劇のビデオを見せた劇団員の男女はまさにハマってしまっていた。
「あまお」ありがとうね。
いつか、また話そうぜ。
このオレがどんな熱い思いでお前と話してみたいのか、お前は知るまい。知らなくていい。今は面倒くさい。おおそうだ。オレは勝手にホイットマンにしやがれ、だ。
津軽娘は泣いたとさ。
つがる娘も泣いたとさ。
(別の娘も泣いたとさ)
(青森県では、「違う」と「つがる」と発音します)
(ワゲ者にはわがねがもしれねけどもえ)
へば、まんつ

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