(2012年4月12日 のFacebook記事から)
引越しついでに、ほとんどの本を処分してしまったが、おそらく約100~150冊ぐらいのコレクションで生き残った本が、クリスト, ジャンヌ=クロードの記録映画のパンフレット「議事堂を梱包する」。
なぜベルリンの国会議事堂は梱包されたのか?
ベルリンの旧帝国議会議事堂を布で梱包するというアートのドキュメント映画で、確か2000年前後かな、環境プランナーの故・藁谷さんに引き寄せられて映画の上映会とクリストとジャンヌの講演会に足を運んで、その度胸というかスケール感というか、いろんなものに度肝を抜かされたのを想いだす。
記憶に深く刻まれた言葉が、「何故、議事堂を梱包するのか?」という質問に対して、クリストとジャンヌは、
「ただ、理由は、私たちがそれを見たいから」、
だった。
そして、本当に自分が見たいもの?
この1週間程前から、自分が本当に見たいものを掘って、掘って、掘っています。
そういえば、「箱男」という安部公房の戯曲がありました。あの芝居も、不思議な引き寄せがありました。
「梱包」と「隠蔽」を履き違えている人がいっぱいるってのを思い起こしたりしています。